無停電電源装置と非常用発電機は、用途や目的が異なる全く別の非常用装置

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UPSと非常用発電機の相違点

無停電電源装置(UPS)とは、蓄電された電気で30分程度コンピューターの電源を維持する簡易的なもので非常用発電機のようなパワーや持続性はありません。

無停電電源装置(UPS)と非常用発電機の違い

 

停電時の電力供給対策では、無停電電源装置(UPS)を使用する方法があります。

 

国内では、商用交流電源に接続して使用するタイプが主流で、交流入力、交流出力のものをUninterruptible Power Supply(UPS)と呼びます
停電時に電源供給を停めないための設備という点では、非常用発電機と共通しています。

 

それぞれの違いについてまとめました。

 

 

無停電電源装置(UPS)と非常用発電機の違い

 

簡単にまとめると、それぞれの違いは次のようになります。

 

無停電電源装置と非常用発電機の違いを解説する人

電力供給方式

無停電電源装置 → 蓄電した電気を使用
非常用発電機 → エンジンを回す動力で発電する

 

連続可能使用時間

無停電電源装置 → 30分~1時間程度
非常用発電機 → 燃料切れを起こすまで(燃料を補充すれば半永久)

 

電力供給料

無停電電源装置 → 少ない(主にコンピューターを動かす電力程度)
非常用発電機 → 多い(電力消費量が大きいものでも使用可能)

 

主な用途

無停電電源装置 → データが消えると問題が起こるコンピューターのバックアップや正常終了させる時間を稼ぐ
非常用発電機 → スプリンクラーや非常用消火栓など防災装置を稼働させる

 

導入費用、ランニングコスト

無停電電源装置 → 安い
非常用発電機 → 高い(年に1回点検と負荷試験が義務化)

 

ここまでを見ていただけるとわかるとおり、無停電電源装置は、通常時に電力を常に蓄電しておいて、停電が起こった時でもコンピューターなど特定のものに一定時間電力を供給するものです。

 

蓄電と発電という決定的な違いがあり、用途や求められる性能も全く異なってきます

 

簡単に例えると、無停電電源装置は、停電が起こった時に必要なデータが消えないために時間稼ぎをするものです。
非常用発電機は時間稼ぎではなく、災害時に被害を最小限に食い止める重要な役割を担っています。

 

病院では、電子カルテなど重要なデータを管理していて、さらに災害時には非常用消火栓、スプリンクラー、非常用の照明などが必要になるため、無停電電源装置と非常用発電機を併用することもできます。

 

理屈や構造上の話をすると、非常用発電機だけで、無停電電源装置の本来の役割のコンピューターに電源を繋ぐ事も可能です。

 

ただし、無停電電源装置で使用するパソコンなどのコンピューターの一時的な電力確保のために、非常用発電機を導入するのはコストがかかりすぎて実用的ではありません

 

その逆で、無停電電源装置でスプリンクラーなど防災設備を動かせるだけの出力は出ないので、それぞれ用途や目的が異なる全く別の非常用装置となっています。