擬似負荷試験は電力供給量を段階的に増やすため、エンジンを傷めない

MENU

「擬似負荷試験」と「実負荷試験」の異なる点

実負荷実験と擬似負荷実験の違いは実際にスプリンクラーなどを動かすか、試験用ユニットが電力を受け入れて、調整しながら少しずつ負荷をかけるのかの違いです。

擬似負荷試験と実負荷試験の違い

 

擬似負荷試験と実負荷試験の違いについて考える人

非常用発電機の負荷試験は擬似負荷試験実負荷試験の2種類があります。

 

従来は実負荷試験が主流でしたが、現在は擬似負荷試験で行うのが一般的です。
また、業者によっては擬似負荷試験を実負荷試験と表現して説明することもあるため、混合しやすいです。

 

非常用発電機の負荷試験の種類についてまとめした。

 

 

擬似負荷試験と実負荷試験の違い

 

まず、非常用発電の点検・試験方法は負荷運転無負荷運転の2種類があります。

 

無負荷運転は空ふかし運転とも呼ばれていて非常用発電機の電源を入れて稼働させますが、電力を外部へ供給は行いません
無負荷運転(からぶかし運転)では、燃料の不完全燃焼によるカーボンのススが発生だけして故障の原因になると言われています。
東日本大震災では、負荷運転をしていない非常用発電機のトラブルが相次いだため、現在は消防法によって負荷試験を年に1回行うように義務付けられました。(⇒無負荷運転で起こる障害とは?

実負荷運転とは空ふかしではなく、実際に電力を外部に供給して負荷をかけることです。
自動車で例えると、無負荷運転はニュートラルギアでの空ふかし、実負荷運転はギアを入れて実際に走行させることにあたります。

 

非常用発電機の実負荷運転を行うには、発電した電気を受け入れる場所が必要です。

 

実際に有事の際に稼働したときに

  • 電力を供給するスプリンクラーや非常用消火栓を非常用発電機で動かす事を実負荷運転
  • 試験用のユニット装置を使って、試験の時だけ試験用ユニットで電気を受け入れる方法を擬似負荷試験

と呼びます。

 

擬似負荷試験でも、実際に非常用発電機に負荷をかけるため、実負荷運転と呼ぶ動きもあります

 

 

実負荷試験がよくない理由

実負荷実験はかつて、一般的な試験方法でした。
擬似負荷実験は大掛かりな装置が必要になり、コストも高いです。
実負荷試験でも、非常用発電機のメンテナンスが問題なくできるケースもありますが、全体的に不具合が発生する事が多いデメリットがあります。

 

実負荷試験では実際にスプリンクラーや非常用消火栓を動かします
そのなかでも特にスプリンクラーは消費電力が大きく、調整ができないため、いきなり大きな負荷がかかってしまう問題があります。
最初から大きな負荷がかかると、不具合が起こるリスクが高く、非常用発電機そのものを傷めてしまうデメリットがあります。

 

擬似負荷試験は、少しずつ電力供給量を段階的に増やしていく事ができるため、問題が起こる事がなく、非常用発電機のエンジンを傷める心配もありません。

 

非常用発電機の負荷試験は、現在は擬似負荷試験が主流です。