非常用発電機の負荷試験の内容、法令や罰則、調査費用やメンテナンスコストをまとめました。

【発電機負荷試験ナビ】-失敗しないための優良業者選び

非常用発電機はビル、テナント、介護施設、ホテルなどの安心と信頼、そして人命にかかわる大事なものです。

法令で義務付けられる非常用発電機の負荷試験

 

非常用発電機のあるビルや病院や学校

 

商業ビル・病院・学校など全国120万台以上が設置されている非常用発電機ですが、

1年に一度の負荷試験が法令で義務付けられています

 

これまで95%以上が適正な試験が行われていなかったとする調査結果からも、

消防庁が罰則規定を設けて取締に本腰を上げています。

 

 

 

負荷試験ってなに?

 

発電機の正常性確認

 

建物や施設に設置されている非常用発電機が災害時、正常に稼働するかを点検するための試験です。
平常時は稼働することのない非常用発電機は消耗品や部品の経年劣化により災害時に正常動作しないことが多々あります。

 

事実、東日本大震災(2011年)・阪神淡路大震災(1995年)では、
整備不良が原因で20%以上の非常用発電機が不始動だったことが確認されています。

 

大震災での非常用発電機の不始動の実態

 

 

 

未実施は法令違反

 

負荷試験は消防法で定められる消防点検項目の一部で、非常用発電機は年1回の負荷試験実施が義務付けられています。
実施を怠ると法令違反となり、事故発生時にはオーナー・管理会社・担当者等が罰せられることになります。

 

2017年4月には、
負荷試験が形骸化している実態を重く受け止めた消防庁が法令改正により「違反物件の公表」に踏み切った次第です。

 

 

 

無負荷試験ではダメ

 

無負荷試験はNG

非常用発電機の試験では、専門の試験機材により30%以上の負荷を掛けた擬似負荷試験を行う必要があり、発電機を稼働させただけの無負荷試験では法令を満たすことはできません。(⇒擬似負荷試験と実負荷試験の違い

 

発電機のエンジンがアイドル状態の無負荷試験に対し、実際に回転数を上げて発電機に負荷を掛ける擬似負荷試験ではより実環境に近いテストを行えるというわけです。

 

また、発電機に使われるディーゼルエンジンは無負荷運転に不向きなため長時間の無負荷運転を行った後、急に負荷を掛けると出力不足や重大事故に直結する危険性があります。

 

 

万が一、負荷試験実施を怠ると…

 

負荷試験の未実施が確認されると、次の罰則や処置が取られることとなります。

 

負荷試験実施を怠った場合に管理者・オーナーにかかる責任とは?

 

 

罰金及び刑事責任

 

最大1億円の罰金と拘留刑が適応されます。
対象は所有者・管理者のみならず、担当者個人も責任を負うこととなります。

 

(消防法による罰則)
第44条11号・第45条3号:30万円以下の罰金または拘留
第45条両罰規定:1億円以下の罰金

 

 

違反建物として公表

 

2017年4月の改定により、違反が確認されると、
消防庁HP・消防署等で「建物名」「住所」「違反内容」が公開されることとなります。

 

 

二次災害に対する責任

 

災害時に点検不備による発電機不始動(または出力不足)を起こし、
スプリンクラーやポンプが作動せずに二次災害を起こした場合、その責任を負うことになります。

 

 

 

信頼を失墜させる危険も

 

注意を促す男性

2017年4月の改正では罰則に加え、違反実態の公表を行うことになりました。

 

違反公開には大きなインパクトがあり、
特に商業施設や病院等では信頼失墜により事業に致命的なダメージを与えかねません

 

消費者から「消化設備に不備がある建物には近寄りたくない」とレッテルを貼られてしまうリスクがあるのです。

 

最近ではインターネット・SNSの発達により一つの不祥事により、事業全体を崩壊させるケースも少なくありませんので十分な注意が必要です。

 

 

 

負荷試験業者の選び方

 

① コスト

負荷試験装置の小型化や搬入効率改善により、大幅なコストカットが可能になりました。
従来比1/3程度の費用で負荷試験を行っている業者もあります。

 

 

② 日程の柔軟性・スピード

建物によってはテナント様の都合等により立ち入り時間や作業時間に限りがあることもあります。
試験日程に関しても柔軟な配慮を行ってくれる会社がベストでしょう。
所要時間は発電機設置場所や規模によりますが最短30分~最大でも1日以内で完了します。

 

 

③ 会社の信頼性

非常用発電機負荷試験は違法物件公開制度を機に、多くの新規参入会社が登場しました。
しかし、中には異業種から手を出している業者もあり、建物や電気に関する知識には疑問が残ります。
稼働中の物件で作業を行うため事故や不備は許されませんので、実績やスキルを重視して選ぶ必要があります。

 

電気工事・建設業の許可を取得しているか?
などは簡単に確認できるポイントですね。

 

 

発電機負荷試験業者の選ぶ方法を詳しく知りたい方はこちら

 

 

 

負荷試験の流れ

 

 

お問い合わせしている人

SETP1 お問い合わせ

 

お電話またはお問い合わせフォームで業者へ連絡。

 

矢印

 

見積を見せる男性

STEP2 詳細説明・お見積

 

発電機や建物の仕様から見積を行います。
中には無料現地調査を行っている会社もあります。

 

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負荷試験をする作業員

STEP3 負荷試験実施

 

発電機の規模、設置場所や建物形態により最短30分~1日程度で完了します。

 

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修理・メンテンナスする会社選び

STEP4 試験結果報告

 

試験結果は「模擬負荷試験機による負荷運転点検結果報告書」として提供されます。
万が一、発電機に不良があった場合、適切な修理・メンテンナスを提案・実施できる会社を選ぶ必要があります。